永尾郷の窯元・永泉では、2018年に木の香り漂う展示ギャラリーをオープン。色とりどりの磁器がずらりと並び、磁器のコーディネートやお部屋のインテリアを思わせるレイアウト。見ているだけで楽しくなります。
お気に入りの器で、美味しい時間(ひととき)
お料理や食卓を彩る器、感性が光る生活道具。自分にも家族にも、こだわりの器がある暮らし。それだけで、何かちょっと幸せな気持ちになるものですね。
棒状に練りあげられた土を成型にかけます。陶磁器は生素地から焼成までに10~15%の収縮があると言われ、性質や焼成温度、焼成方法などを加味した原型が必要なのです。
部品の取り付けがある場合は、この工程で接着を行います。
素焼き時のひび割れなどを防ぐため充分に乾燥させます。
乾燥しただけの生の生地はもろいので次の工程で破損してしまいます。ひとつひとつ目で検査します。
素焼きは生地にある程度の強度をもたせるため低温で焼くこと(焼いたもの)を指します。乾かした生素地をさらに水気をなくし堅く引き締まった素地にするためです。
低温といっても、窯に入れ徐々に温度を上げていき約900度で焼きます。8~10時間程度冷却後に窯出しを行います。
素焼きされた器の表面に筆で描きます。生素地の状態での下絵付けも不可能ではありませんが、壊れやすいので素焼き後が最良と言えます。
素焼きを行ったものに直接絵付けをします。染付はこの工程で描かれます。
釉薬(ゆうやく)を一面にむらなくかけます。釉薬とは陶磁器表面を覆う薄いガラス質のことで、肌につやが出て水を通さなくなり、汚れにくくなります。ただし、この状態のまま窯の中に入れ焼成すると釉薬と棚板がくっついて外れなくなるため、高台についている釉薬(棚板と触れる部分)を削り、拭き取ります。。施釉後は十分に乾燥させます。
ガスなどの燃料を使い1300度ほどの高温で約16時間かけて焼き上げます。焼成で磁化させることにより磁器の美しさが現れます。表面に薄いガラス質の膜ができるので装飾が映え、吸水性をなくし硬くする目的があります。
完成後はひとつひとつていねいに厳しい製品検査を行います。
美しさと機能性をもつ永泉の「磁器」が完成しました。
会社名 | 株式会社 永泉 |
住所 | 〒859-3705 長崎県東彼杵郡波佐見町永尾郷341 |
法人設立 | 昭和10年6月 |
TEL: | 0956-85-2071 |
FAX: | 0956-85-5871 |
URL: | https://www.hasami-eisen.com/ |